2008.04.19(土)

このブログでも何度か投稿させて頂いております伊丹市M邸、
いよいよ大工さんも終わりに近づいてまいりました。

南側外観をお見せしますのは今回で初めてですが、可能な
限り開口部を大きくとりました。

大黒柱も「ドン!」と腰を据えています。

当社では洗面脱衣室の壁と天井に高野マキを使用しております。
有名な木曽五木の中の一つに入ります。悠仁親王殿下さまのお印の木
でもあり、一時期ものすごい勢いで出回っていました。

お客様からは、「壁も天井も木ですか・・・腐ったりカビたりしないですか?」
と、よく質問されます。
そんなとき、こう答えます。「クロスもカビますよね、悪化すれば
剥がれますよね、作り方一つ、住み方一つですよ」と、話します。
確かに木材でもクロスでもほかって置けば悪くなります。ですが、
いかに風通しを良くするか、手入れをしてやるかだと思います。
壁や天井に板を張った場合、どこから腐り始めるかといえば
表面からではなく、裏側からなのです。ウッドデッキもそうです。
表ではなく、地面に近い裏側からなのです。
3年ほど前、他社で作られたお客様が彩都に来られ、「ウッドデッキ
が腐ったので一度見て頂けませんか?」と訪ねて来られました。
現場を見たとたん、「これでは腐ってあたり前ですよ」と話した事が
あります。すのこ板は隙間無くビッシリとくっつけられ、それに輪をかけ
周りをぐるっと一回り壁が作られていました。これは、そのお客様が
隙間がいやなので、くっつけて下さいと要望されたのでこうなっている
との事でしたが、言われた通りそのまま施工をする職人さんも
間違っていると思います。

木は、特性を生かし、うまく使えば何十年、何百年ともちます。
このM邸も、これから永くこの地に残ることと思います。
後の人たちが見た時、「さすがだなー」と言われるような仕事を
したいものです。
大阪彩都営業所 今井清隆