2007.1.10(水) 建築工房 羅漢 馬越
新年あけましておめでとうございます。
ということで、お正月は初詣を多くの方がされたと思いますが、私も帰省先の宮崎の宮崎神宮と、神戸へ帰ってから近くの八幡神社へ、そして、今年は初めて三宮へ出たついでに生田神社へお参りしてきました。はい、今年の生田神社は、藤原紀香の結婚式がここであるとのことで、相当、参拝者が増えたようです。
以前にある外国人との会話の中で、「日本の宗教は、神道でしょう。」と言っていたのを思い出しました。理由は、この初詣にあるのですが、どうも私は納得できなかったのを覚えています。お葬式は仏教だし、結婚式はキリスト教でやる人は多いし、道徳観念は儒教のような気もするし、なんとも節操のないことです。
宮崎神宮は、初代天皇の神武天皇を祀っており、八幡神社は、15代天皇の応神天皇を祀っており、総本社は大分の宇佐神宮だそうです。ちなみに、生田神社はワカルヒメノミコト(天照大神の幼名、または、妹)を祀っているそうです。また、今日は、十日戎ですが、あの「商売繁盛笹もってこい」の戎神社は、もちろんエビス様を祀っているのですが、エビス様というのは、イザナミ、イザナギの子供のヒルコノミコトという説とオオクニヌシノミコトの息子のコトシロヌシノミコトという説があるそうです。もちろん総本社は西宮戎神社です。ついでに、稲荷神社を調べると、ウカノミタマ(穀物神の尊称)を祀っており、総本社は伏見稲荷だそうです。藤原道真を祀った天満宮や、戦没者を祀った靖国神社は特殊な部類かもしれませんが、一般の人も神になれるという発想もおおらかさを感じます。
一部の特殊な例を除いて、ほとんどの神様は天皇家が天照大神に繋がる系譜の一部であり、天皇の神格化が目的でつくられたものでしょうが、そういうややこしいことはさておき、年に1回、神社の杜に身を置き、堂々とした木造建築を見るのもいいものだと思います。