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竹原川
2006・12・12
私の住んでいる里に流れる川は「竹原川」といいます。
御厩野の上流、鞍掛峠あたりを源流として御厩野、野尻、宮地を流れ、乗政川と合流し、下呂市小川で飛騨川へと合流します。
私の幼かったころ この竹原川でよく遊びました。私の家は「枡屋」という屋号がついていますが、そこから降りていくのが「枡屋淵」といって近所の子供たちの遊び場でした。
淵には、たくさん魚がいました。捕まえたり、追っかけたりして遊びました。大きな岩の上で日向ぼっこ、背中の甲羅干しもしたりしてあそびました。
40年の月日がたって今、その面影はなくなってしまいました。
御厩野の上流部の淵は今はありません。何年か前から川底が削られてしまって石ころも 岩も少なくなってしまいました。たぶん川底も数メートルは低くなったのかもしれません。
川の水量も少なくなったような気もします。大雨が降った時、水は大河のようになってあふれるように流れます。御厩野の真ん中を流れている川です。あんまり削れたら、御厩野区がドンドン削られていってしまう。「枡屋」もいつかは流れてしまうかも知れないという気もしてきました。
何百年、何千年と流れている川です。たった数十年でこんなに削れるなんて不思議です。
昨年、御厩野区の有志で「竹原川を守る会」をつくりました。みんなで竹原川を守ろうと発足させました。会員は150名ぐらいです。
たまたま、大雨災害もあり、「枡屋淵」のあたりは、災害復旧工事により、護岸や川底の補強などがなされ、見た感じは、2年前よりは良くなりました。でも、そんな急場しのぎの工事だけで川の荒れる現象が治るとは、考えられません。自然が壊れている。そんな気がします。
昔、私の幼かったころ、父に付いて よく山へ行きました。芝を刈ったり、薪を集めたり、山へ通いました。今、その山へ、まったく行かなくなってしまいました。あんまり山へ行かないので、私の所有地である山の場所もわからない状態です。
これでは、駄目です。自分の身近にある山も守れない、手入れもできないでは、駄目です。
何とか この現状を打開していきたいと思います。考えているだけで何にも実行できない自分がとっても情けない。  
少し下流へいくと、今でもこの川は、子供たちの遊び場になっています。夏、川をせきとめ人工的に淵を作って子供たちの遊び場を作っています。
荒れない川を守っていく。山を守る。木を育てる。自然を守る。日本の木で家を建てる。みんなつながっています。自分でできることを少しずつ少しずつやっていきたい。
                              河村力三
by npskobe | 2006-12-12 07:34
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