2006/11/29(水)
11月も下旬となり加子母界隈の家庭にはコタツやストーブが出され冬の到来が近づきました。本社事務所でも石油ストーブを焚く季節となりました。
一般住宅に於ける暖房方法は農村部では石油ストーブ(ファンヒーター)、都市部ではルームエアコンが主流でしょうか。現在では室内空調も多様となり、中島工務店のOMソーラーハウスは太陽で暖まった空気を室内に循環させ、かつ床暖房にもなり、冬の室内を暖めてくれる暖房設備の一つです。
私の家では石油ストーブで暖房するのですが、その他に家の中を暖かくしてくれる物・・・・それが“
かまど”です。実際は“
くど”と言います。
毎年冬季になると我が家は味噌を作ります。“
くど”に薪を
くべてセイロで豆や米、麦を蒸します。蒸した穀物は糀菌で発酵させ、“
糀”にします。発酵させる為に温度30~35℃に保つ部屋、“
室”は練炭や炭で暖めます。
このお陰で、夕方帰宅して玄関を開けるとほのかに暖かく迎えられます。人が住んでいる暖かさです。昔の家は囲炉裏で暖をとっていましたが、それに似た暖かさなのかもしれません。この暖かさも年寄りが生きている限りで終わる事でしょう。時代と共に便利になっていく反面、淋しい気がします。
文枝