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自給自足な家
平成18年9月12日(火)

先日、テレビ番組で森岡尚子さんという沖縄在住の主婦の話をしていました。彼女は夫と娘の三人で、自給自足を目指して暮らしています。米も野菜も自分たちで育て、収穫したものを食卓にのせる生活をしています。無理せずに自然とのゆるやかなかかわりを求めて暮らしている姿に共感をおぼえました。

当社のある岐阜県の山間部にある加子母に、私は本社勤務の折、三年間住んでいました。瀬戸内海の温暖な気候育ちの自分には山村の暮らしは戸惑うことの連続でした。しかし、そこでの生活で貴重な経験もしました。都会ではなかなか味わえない地元で採れ加工された漬物、または、猟銃で仕留めた野ウサギやタヌキもご馳走になったこともありました。地元の人々も米も自給しているようで、街に出ている親戚達にも米を送ったりしています。沖縄の森岡さんのようにすべて自給自足とはいかないにしても、確かに自分たちで作る風習は残っています。

ここ数年、住宅にも自然系の材料がよく使われるようになりました。珪藻土や蜜ろうワックス等の身体にあまり害をなさない材料がお客様の中にも好まれるようになりました。それらを使用すると新築なのに嫌な臭い(化学物質を発散する建材から出る臭い)がしないとよく言われます。

当社の住宅は岐阜県産を中心に国産材の木材をふんだんに使っています。職人さんもできるだけ岐阜から来てもらい施工しています。まさしく自給自足な住宅です。都会にはない自分たちで物を育て、作り、提供する文化の流れがここにもあらわれているように思います。住む人たちのかかわりを大事にして、無理せず、自然に対話できるような家作りに励んでいきたいものです。

                                      神戸支店 丸子 健士
by npskobe | 2006-09-12 08:07
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