2006.09.08(金)
今、現場の仕様で悩んでいます。
このネットdeミーティング フルに生かして皆さんのご意見をお待ちしております。
さて、本題の 「高気密高断熱」。
住まい手様からの要望は、内部結露を防ぐ為、外壁(床も含みますが)
室内側から 防水防湿シート張り
断熱材
防水透湿シート張り
通気層
いわゆる気密住宅仕様で、壁体内への湿気の進入を防ぐもの。
私個人の意見としては気密住宅は感覚的にしたくありません。
壁を スッポリ とシートで覆う事に抵抗があるのです。
外部側をいくら防水透湿シートで湿気を逃がすといっても 効果がどれだけあるのか?
室内側の防水防湿シートは所詮シートであり、果たして何年もつのか?
とても不安です。
「高気密高断熱」の家 最近は何処にでもありますが、こう言った住宅が増えるにつれ
室内の空気が密閉され換気の問題、シックハウスの問題、アレルギー・・・
人の健康に相反する事が増えている様に思えて仕方ないのです。
昔の家はすきま風が有り、(私の実家も100年を越しています 実体験より)
寒くは有るけど外の環境がわかる。
寒ければ家の中で服を着込み、暑ければ窓を全開にする。
これというのは、人にとっても健康的であり、更には家にとっても健康的である。
そう、思うのは私だけでしょうか?
= 断熱材 =
今、神戸支店ではほとんどが羊毛断熱(ウールブレス)を使用しています。
グラスウールは調湿作用が期待できないが、ウールブレスは調湿作用がある。
ウールブレスは湿気を含んだ時、発熱作用が働き湿気を自己で吐き出す。
だから、壁体内で断熱材がいつまでも湿気を持つ事が無く内部の木材を
腐らせる恐れは少なくなる。
ここまでは、自分なりに調べました。因みに、メーカーであるITNジャパンが
室内側のシート無しで試験をした結果も、良好となっています。
この現場の住まい手様にもここまでは説明してありますが、今一、結論が
出ていないのが現状です。
どう、納得して頂くか。他に違う観点からアドバイスが出来ないものか。
皆様の知っている限りのいい知恵をお貸し下さい。
宜しくお願い致します。
大阪彩都営業所 今井清隆