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スローライフな家作り
このブログに来て下さった社員以外の方、初めまして!
初登場になります、東京支店の吉村嘉隆です。

 この29日~30日の土日、岐阜・加子母にて当社のイベント「東濃ひのきの家ふるさと
祭り」という催しが有りました。これは昨年から今年にかけて当社にて住宅を建てて頂い
たお施主様ののうちご都合のつく方に加子母へいらして頂き「建てられた住宅のふるさと
としての加子母」を見て交流を深めようという趣旨で行われた行事です。中にはこれから
住宅をお建てになる方や加子母に興味をもって一度行きたいという方の参加もあり、総勢
80数名の方々が、西は兵庫県明石市や神戸大阪京都、中部は名古屋や苅谷、そして
東は東京都内や埼玉県さいたま市から遠路はるばる参加して下さいました。

 皆様、本当に有り難う御座いました。そしてお疲れさまでした。


さて、その中の行事の一つに「大黒柱の森にての植樹」というのがありましたが、これは
加子母から切り出して、建物に使用された大黒柱や他の柱の代わりに植樹をしてその
一部でも山に返し、「80年100年先の家を建てる人の為に使おう」「伐採したら植えて
山林を荒らさない」という輪廻の思想(?)のような遠大な考えによるものです。

 もちろん、ひとり2~3本の植樹では実際使用された木の100分の1位なのですが、
ようは気持ちの問題です。

 「この1本の植樹が、川や海を綺麗にし、地球温暖化防止の何億分の1にでもつながっ
たらうれしいな・・・・・・・・・・・」

 そんな気持ちを持って、私たちの作った家に住んで頂けたらまた愛着も湧きますし、
それが私たちの望むところでもあります。


 ところで、今回のイベントには都合がつかなくて参加されませんでしたが、まさにこの
「大黒柱の森」にて大黒柱を切り出した家が今年1月に完成しました。

 下の写真はお施主さん自ら樹齢98年のひのきを切り倒す(実際はプロの杣職人が切り
倒しましたが)ときの写真です。

スローライフな家作り_f0073301_2130129.jpg


横浜市栄区のNさんの家ですが、切り出したのは平成16年11月12日。
打合せ・設計作業は切り出すのと同時並行で進めてはいましたが、木の乾燥に半年
以上をかけ(それだけでは足らないので人工乾燥もしましたが)基礎着工は平成17年
7月、そして竣工が平成18年1月。工期も多少ゆったりと頂いたのもありますが、足かけ
2年近くかけて完成しました。

 今回の「ひのきの家ふるさと祭り」に参加して頂いたお客様の中にも、やはり「打合せ
から数えると1年以上かかりましたね」という方も少なくなかったかと思います。じっくり
打合せを行い、時間を掛け丁寧に作る、そしてまた何十年にも亘って家の保守管理の
お手伝いをする、それがやはり当社の持ち味なんじゃないか、とつくづく思います。


 もちろん、昨今は技術革新も早く、携帯電話なんかでも半年もするともう新しい機種が
生まれ今もっている型はあっという間に「古い機種」になってしまう、「革新スピードこそ命」
の時代なのは解ってはいます。が、多くの家電製品において新機種を発売し続けるのは
メーカーの策略(他社との競争での必要悪)的な面は否定出来ません。その証拠に
マニュアルにある機能の半分も使いこなしていない家電製品などのなんと多いこと
でしょう。携帯も電話が簡単にできれば良いという人は随分多いと思います。

 住宅造りなども、ハウスメーカー等がいろいろな流行を生み出し(今の建て売り等は
南プロバンス風でしょうか?)いろいろなセールスコピーをCMで流していますが、本当に
大切なのは「丈夫で長持ちで住みやすい家」です。昔ながらの、とはいいませんがその
本当に大切なところをしっかり作る、そしてあとあとまでしっかりと面倒を見る、それが
スローライフな家作りであり本当に必要とされているものじゃないかな、と思いました。
by npskobe | 2006-07-31 19:57 | 家づくりへの想い
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