平成18年7月19日 水曜日
今週は雨が良く降り、ジトッとした湿気の多い日がつずいています。晴れれば晴れたで、湿気が一気に立ち上り、耐えられないような蒸し暑さとなります。
四季のある日本では仕方のないことですが…そんな四季のある日本で快適な家で暮らすために、家つくりに欠かせないものと言えば、断熱材だとおもいます。少しのエネルギー効率で快適な環境を維持するのになくてはならないものです。最近は断熱材にもさまざまなものがあり、またその工法も多種多様です。
自然系のものからプラスチック系・鉱物系のものなどがあり、工法にも内断熱・外断熱、さらに内断熱にも吹き込みのものから吹き付けのものなどさまざまで、コストも違ってきます。
一般の施主がこれを判断し、断熱材の工法、種類まで指定するのは困難でしょう。ほとんどは工務店・設計士の判断にゆだねることになると思います。しかし、工法、種類決まればインターネットなどで特徴や正しい施工方法などを調べることは出来ます。
断熱材は字のごとく、熱を断つことを目的に作られているため、特徴を理解し正しい施工方法を行えば、それなりの断熱性能を発揮します。しかし、どんな優れた断熱材を使用しても、間違ったまた、不十分な施工ならば、断熱性能は大きく低下し、快適な家にはなりません。
断熱材は床の下・壁の中など完成した後では目に見えなくなってしまいます。出来た後では正しく施工されているかわかりません。下地の段階で確認するしかないのです。建築途中でこまめに現場に行き施工状況を目にするのが一番安心できる方法だと思います。もし疑問に感じれば、施工業者・設計士に確認すれば、解決してくれると思います。それでもだめなら第三者の専門業者に聞くのも手だと思います。
私も施工側の人間として、日々新しい材料を使うときは、特徴を勉強し、正しい施工方法を行うよう努力しています。工務店は施主の家つくりの手伝いをする所です。施主と一緒に造り、満足のいくものを施主に提供するのが、本来の姿だとおもいます。だから、施主になられる方も決して遠慮せず、思うことをいっていただき、よりよいものを一緒に造っていけれれば、と思います。
水谷 悦久