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寺子屋日記 NO,3
2006.06.30(金)

江崎さんに続き、今対応している雨漏りの物件について報告致します。

雨漏り住宅=欠陥住宅と言われても仕方ありません。
実は、こう言った報告を上げること事態、
「こんな内容を載せて良いのか?」 「当社を信用して頂けなくなるのでは?」
等々、非常に迷っていたのですが、江崎さんが先に報告されたので、投稿
する事に致しました。

対応している物件は、5年程前に私が設計と監督を担当した住宅です。
立地条件は、市街の中でも高台にあり非常に雨風が強い所です。

―― 竣工してから2年目、1階トイレ窓枠から水漏れ発生。 ――
上部に持ち出しのベランダがある為、FRP防水層・笠木・サッシ際等考えられる
部分に水を掛けてみる。 ⇒ 原因つかめず。

―― 竣工してから3年目、1階和室壁から水漏れ発生。 ――
即、現場に向かい壁・天井及び2階へも上がり壁・天井に穴を開け追求する。
                ⇒ 原因つかめず。

―― 竣工してから4年目、2階リビング天井から水漏れ発生。 ――
即、現場に向かい3階の床・壁に穴を開け追求する。
2階リビング天井の上には3階のベランダがある為、FRP防水層・笠木・サッシ際等
考えられる部分に水を掛けてみる。
                ⇒ ベランダ水切り部から水浸入。
                     ▼
2階ベランダ、3階ベランダ水きり付近のサイディングを全て取り外し、FRP防水層を
通常より高く立上げサイディングを施工し直す。

―― 竣工してから5年目、又、2階リビング天井から水漏れ発生。 ――
即、現場に向かい3階のサッシ廻りを枠から下地材等全て撤去。
                ⇒ 原因つかめず。
                     ▼
今日まで、サッシ自体の漏水検査、サイディング自体の漏水検査幾度かに渡り
調査を進めています。

住まい手様からは、厳しいお言葉も頂いております。
「建売ならともかく、中島工務店を信用して仕事を依頼した。50年、100年
長くもつ住宅を建てたくて・・・」

サッシ廻りの下地材を解体中、材料は真っ黒。ぼそぼそになって腐っていました。
そのままにしておけば、50年どころか、10年~20年の間には柱まで腐り建物
本体も危ないところでした。

とても申し訳なく、誤っても誤りきれない。申し訳ないでは済まされない。
精力を上げて対応していきます。

こんな状況で一つ救いなのは、住まい手様から
「今井さんは直ぐ飛んで来てくれる。信頼していますよ」

とても心打たれるお言葉です。それを裏切らない為にも早く原因をつかみ
改善していきます。
状況報告は又、後日、致します。

                                大阪彩都営業所 今井清隆









                  
             
by npskobe | 2006-06-30 18:23
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