人気ブログランキング | 話題のタグを見る
電気の話
2006年6月26日                                               
以前、自宅を新築されたお客様より「キッチンの蛍光灯がチカチカするのですが」と
相談を受け、点検に伺った事があります。原因はインバータ照明器具で無かった事でした。

そこで、インバータについて少し書いてみます。
インバータ照明器具とは電力会社から送電される60Hz(50Hz)の周波数の電気を
2万Hz程度に変換するための回路(インバータ回路)が内臓された照明器具の事です。
これによって効率があがり、明るさアップ又は省エネが計られます。

周波数とは1秒間に振幅する波の数の事で、60Hzなら1秒間に60回振幅します。
これは発電所のタービンが回転する事によって起こります。
そして、この波が少ないと蛍光灯のチラツキの原因となります。

20年程前から家電に応用されてきたインバータは照明器具・冷蔵庫・エアコンなどに     
使われ地球温暖化防止に貢献しています。
街ではエレベータ・電車などの輸送機に、工場ではモータの速度制御に使われています。

このインバータの技術は、実は以前から使われていたものが、後に応用されたものです。
今は効率や速度制御に使われますが、以前は直交変換に用いられていました。
ある周波数の交流から別の周波数の交流に直接変換する事は不可能です。
そこで交流を一度直流にし、再び交流に変換する装置が必要となりました。
この直流を交流にする装置をインバータといい、逆をコンバータといいます。
このコンバータ回路はとても単純であり、身近では電話機やCDラジカセ・携帯電話の      充電器のプラグ(コンセントに差す所でちょっと大きくなっている所)がコンバータ部であり、
交流を直流に変換しています。
送電の分野では以前から使われており、直流送電が行われています。
また、日本列島の送電線は個々の電力会社同士がつながっており、周波数の違う        東日本と西日本の連絡部にもインバータは使われております。
そういえば、今はインバータ製品が増えたので大丈夫ですが、例えば、二昔前に
大阪から東京に引越しする場合には、周波数が合わないために電気製品を
買い替えなければいけませんでした。

だらだらとまとまりの無いブログになりました。専門的な事は解りませんが、
何か役に立つ事が書けると良いのですが、・・・・
少しでもましな(方言?)仕事が出来るよう日々努力していくつもりです.

                                藤木電工社     藤木 健
by npskobe | 2006-06-27 03:49
<< 茅下ろし 自然素材 >>