加子母明治座保存修理工事を行っています。
明治27年創建当時の屋根に復元するため、石置き屋根の榑板を作っています。
作業状況を紹介します。
8寸から尺の栗丸太。上手く割れないので別の栗丸太を納入しました。
1.5尺程度に玉割りします。節があると板が割れません。
大きな節は取り除きます。
林さんのところへ持って行って薪割機械で丸太を大割りします。
大割したものを2~3cmの厚さに小割りします。
小割りした材料を岩木誠さんのところへ運んでいきます。
今度の木は半乾きなので割れやすいはずやで・・・
万力で半分の厚さにしていきます。この作業をへぐといいます。
ぜんぜんうまく割れよ・・・
途中で切れたり折れたりします。全部で82,800枚ほど作ります。
へグ作業は機械でも行っています。
この機械は昨年岩木さんが造りました。
何回も何回も改良されています。
できあがった栗板は巾25cmの枠に入れ、高さ17枚重ねて束ねます。
一束0.5㎡分有ります。
これを1656束造ります。大変でーす。
石置き榑葺き-参考
本社積算 奥村敏男