平成18年4月29日(土)
先日、新聞のコラムに「究極の家」と題して、書かれていました。物のあふれた時代、シンプルライフをいかに作っていくかという内容でした。しかし、シンプルライフという言葉は目新しいものでなく、数年前からあったように思います。
その中で、鴨長明、フランスの建築家ル・コルビュジェの住まいが紹介されています。彼らに共通する理想、または、究極の家は、いずれも5帖以下の住まいでした。精神文化とも言えるのか、日本の茶室、「わび、さび」に通じるのものがあります。
私共が住宅を竣工時に完成写真を撮る場合がよくあります。竣工間もない住居は一切の家具は入っていません。それが生活するにしたがって、物があふれるようになることがしばしばあります。
鴨長明のような極小の住宅生活は、とても無理としても、必要なものだけで生活するシンプルライフも今の現代、一考の価値があるのではと思います。
丸子 健士