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プレカットは構造材だけではありません!!
こんにちは。毎年この時期は消防で大忙しの美豚です。消防団員の方、毎晩(毎朝)の訓練ご苦労様です。それぞれの大会に向けて、皆さん頑張って下さいね。

さて、今回はタイトルにあるとおり、プレカット工場の中にあるたくさんの機械の中で、構造材にかかわらない部分を加工する機械、「羽柄材加工機」をご紹介します。羽柄材とは、屋根を支える垂木、壁の下地になる間柱、構造強度を高める筋交い、サッシの下地になる窓台・マグサ、軒先等の下地になる破風・鼻隠しなどです。まず全景写真がこちら。
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写真右手前に見えるのが、材料投入指令装置です。羽柄材専用CADで生成したデータをここへ入れて、素材ごとに加工データを読み込み、読み込んだデータの順番に材料を並べて行き、投入ボタンを押すと、後は自動で長さのカットや短部の加工、番付などをして左奥に見える搬出ローラーを転がって出てきます。
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先ほどの写真の中央部分を拡大するとこんなものが見えてきます。写真中央に見えるのがいろんな角度にカットできる自動丸のこ(←実際の呼び名は不明です)です。写真では横を向いていますが、縦や斜めに向きを変えて、垂木の継ぎ手や筋交いの端部を加工します。
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これは材料搬出側にある装置です。写真右側にあるいかにも回転しそうな物体は、窓台に間柱の欠き込みをしたり、間柱に胴縁の欠き込みをするカッターです。左側に黒くて長方形の物体がありますが、これはインク噴射装置です。これで、各部材に番号を印字してきます。たとえばこんな感じ。
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これは垂木の写真です。最初の二文字が垂木を表し、後の数字は屋根の番号と全長になります。この番号とCADで出力する垂木伏せ図を照らし合わせて、どこに使う部材かを判断できるようになっています。

今までご覧頂いた写真は、機械が止まっている状態で撮影していますが、実際はすべて安全カバーで保護されており、掃除するとき意外は近寄ることが出来ないようになっていますので、工場見学などでは見られない貴重な画像といえると思います。

この機械のおかげで、現場で出る端材の量がかなり少なくなったと聞いています。構造材の加工機と同様に、プレカット工場の中で、かなり活躍している機械と言えると思います。それでも、手加工に頼るところもあり・・・・
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ちなみにこの写真は垂木にビスの穴を開けているところです。ちなみに垂木のサイズはw45×h180という、かなり材成の高い材料のため、あらかじめビス穴を開けておかないと、垂木が割れてしまう恐れがあるため、このような手加工が必要になります

以上、かなり大ざっばではありますが、羽柄材加工機をご紹介しました。

追記  先日、小さな幸せに出会いました。それがこちら。
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以上、かなり小市民な美豚がお送りしました
by npskobe | 2010-05-23 01:01 | 加子母
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