円融寺 上棟式が行われました。
11月1日 快晴に近い良いお天気の中、当社で施工中の円融寺
(川崎市高津区)において、本堂の上棟式が厳粛に行われました。
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今日はその模様をここで紹介いたします。

上棟式の出席者は70人くらい、ご住職並びに同じ日蓮宗の僧侶の方々、
檀家の総代の方々と工事関係者が出席致しました。

まず、始めにご住職等の方々による「祈祷法要」が執り行われました。
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ご住職の方々による厳粛な法要の後、木工事の匠たちによる「工匠の儀」が始まりました。
司会は、今や名司会者ぶりで名を馳せている関東社寺支店の岩田氏です。
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工匠の儀のまず最初は「立柱の儀」で幕を開けました。
司会者の力のこもった呼び出し 「介添之役  向後のーっ雄輔」に
「おおーっ」と威勢良く応じて向後君が立ち上がります。
介添之役というのは、匠達の使う大切な道具を一元管理した、いわば道具奉行です。
(向後君は関東社寺支店の若手のホープです)
さらに司会の岩田君が、立柱の儀にたずさわる宮大工さんの役名と名前を
一人一人呼んでいきます。
名前を呼ばれた匠達はやはり「おおうーーっつ」の掛け声とともに介添役の前に出ます。

その介添役が匠達それぞれに必要な道具を丁寧に手渡していきます。
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道具がそれぞれの匠に渡し終わると、ここで司会者がまた呼び出しをかけます。
「検地之役  杉原のーっ秀樹っ」
 「おうーーっつ」と杉原君がこれに応じます。
検地之役とは、一つ一つの工程において、、ちゃんと正しく行われているか管理監督
する偉い立場の人です。
ちなみに杉原君は、この円融寺の現場の監督です(やはり偉い!)
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 さらに、呼び出しが続きます。
「振弊之役  北沢の**」(**は名前を聞き逃しました)
北沢さんは、新潟県上越市から来ている宮大工さんで、
この現場の棟梁になっている人です。
振弊役は、実際の作業の時、音頭を取って作業の歩調を合わせる大切な役目です。
いわば、オーケストラの指揮者のような立場です。

そしていよいよ立柱の儀。

これは四方に建てられた柱をしっかりと土台にはめ込む作業です。
実際はもう柱も梁も組み上がっていますが、ここでは儀式として内陣の大きな
4本の柱に当て木を当てて掛け矢(木製の大きなハンマー?)で叩きます。
このとき振り弊役が作業開始の合図の声を発し、それに合わせて4人の工匠達が
掛け矢を打ち下ろします。
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この様にして、工匠の儀は
「丈量之儀」
「博士杭之儀」
「曳綱之儀」へと順次進んでいきます。

曳綱之儀では、「棟木」を小屋裏へ挙げる作業を模しています。
かって、実際の棟木はとても大きく重いので何十人もの人が滑車等を使って
上へ上げた事から、ここでは棟木代わりの紅白の布に包まれた梁を、
会場にいる参加者全員で綱を引っ張ってあげる儀式となります。
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振り弊役の北沢さんの弊束を振る腕に一段と熱がこもります。

そして、最後に「槌打之儀」が行われました。
割り当てられた工匠達が屋根裏に登り、あらかじめ小屋裏に敷かれた床の上で、
先ほど上げた棟木を模した紅白の木を所定の場所へ組み込む作業です。

この時司会者が棟上げの時独特の掛け声を発します。
その掛け声というのは、

「千代(ちよ)に八千代(やちよ)に栄ゆべしー、 千才棟」
「萬代(よろずよ)に、八萬万代(やおよろずよ)にー、栄ゆべしー、万才棟」
「天地(あまつち)と共に無窮永遠に栄ゆべしー、永〃棟」
 というものです。

その掛け声に合わせ、振り弊役が大きく弊束を振り、その合図により工匠達が
大きな声で「千歳棟」「万才棟」「永永棟」と唱えながら槌を打ち下ろしていました。

この棟が千年も八千年も八百万年も持つようにとの祈りを込めた
(棟木はまた建物そのものを象徴しているようです)
掛け声ですが、とても印象的なクライマックスでした。

屋根裏の動作は写真に撮れなかったので、振り弊役の北沢さんの
凛々しい姿で締めくくりたいと思います。
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東京支店  吉村
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by npskobe | 2009-11-03 21:18 | 東京支店
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